今回は混声合唱曲「そのあと」の歌詞の意味を考察していきます!
是非最後まで見ていってください!
はじめに
「そのあと」は混声合唱組曲「そのあと」に収録されている、
詩人の谷川俊太郎によって描かれた作品です。
この詩が描いているのは「喪失」です。
大切な人を失ったとき
すべてが終わったと感じたとき
人生が止まってしまったように思える瞬間。
でもこの作品は、そこで終わりません。
テーマは
-
喪失のその先
-
終わりのあとに続く時間
-
個人と世界の再生
です。
前半:終わりの感覚
詩の冒頭では、
「もう先はない」と思ってしまう心の状態が描かれています。
これは比喩ではなく、
喪失を経験した人なら誰もが知っている感覚。
未来が見えなくなる。
時間が止まる。
世界が閉じる。
この詩はまず、その絶望を否定しません。
「大丈夫」とも言わないし、
「前を向こう」とも言わない。
ただ
“終わったと感じる瞬間がある”
という事実を静かに受け止めています。
転換点:「そのあと」という言葉
この詩の中心にあるのが
「そのあと」という考え方。
終わったと思った“あと”、あとはないと思ったあとにも
なお続いてしまう時間がある。
これは希望の宣言というより、
時間の事実です。
どんな出来事があっても、
時間は止まらない。
心が止まっても、
世界は続いてしまう。
この残酷さと優しさの両方が、
この言葉には含まれています。
「見えない未来」の描写
詩の途中では、その先の時間が
-
先が見えないもの
-
けれど広がっているもの
として描かれます。
未来は
はっきり見えるものではない。
でも「消えている」のではなく、
確かに存在している。
希望は形として提示されません。
ただ、
道がなくなったわけではない
という事実だけが示されます。
終盤:世界と心の中にある「そのあと」
最後に視点は広がります。
「そのあと」は
一人の人の問題ではなく、
世界全体の構造でもある。
歴史も
人生も
悲しみのあとに続いてきた。
そして同時に、
それは一人ひとりの心の中にもある。
つまりこの詩は、
未来を信じよう
前向きになろう
と言っているのではなく、
“終わったあとにも時間は続く”という事実そのものが、
私たちの生の形だ
と示しています。
おわりに
この詩は、希望を大声で語る作品ではありません。
でも、
何もかも終わったと思ったとき
先が見えなくなったとき
そっと思い出したくなる言葉です。
「終わったあとにも、なお続くものがある」
それは明るい未来かもしれないし、
ただの静かな時間かもしれない。
でも確かなのは、
人生は“終わった”という感覚のあとにも続いていく
ということ。
深い喪失のあとに読むと、
静かに呼吸を取り戻させてくれる詩です。


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