今回は混声合唱曲「信じる」の歌詞の意味を考察していきます!
是非最後まで見ていってください!
楽譜の購入はこちら
(リンク)
はじめに
「信じる」は、詩人の谷川俊太郎によって作られた、
“信じるとは何か” を真正面から問いかける合唱曲です。
完璧ではない人間
傷つく人間
迷う人間
それでもなお、
「信じることが生きる力になる」
という強いメッセージが、この曲には込められています。
テーマは
-
自分を信じること
-
他者を信じること
-
世界を信じること
この3つが、段階的に描かれていきます。
詩の中盤には「地雷」というワードが唐突に出てきており、
反戦・平和を求める詩という側面もあります。
「信じる」前半の歌詞と考察
笑うときには大口をあけて
おこるときには本気でおこる
ここで描かれる人物は、飾らない人間です。
取り繕わず、感情をまっすぐに表に出す。
これは「弱さ」ではなく、
自分に正直である強さ を示しています。
自分にうそがつけない私
そんな私を私は信じる
ここが最初の核心です。
この曲はまず、他人ではなく「自分」から始まります。
失敗するかもしれない。
迷うかもしれない。
それでも、
“それでも生きている自分”を信じる
ここに、生きる土台があります。
信じることに理由はいらない
信じるのは、証明できるからではない。
保証があるからでもない。
理屈ではなく、心の選択。
だからこそ、この言葉は強いのです。
中盤 ― 他者への信頼
地雷をふんで足をなくした
子どもの写真目をそらさずに
黙って涙を流したあなた
ここで世界の現実が現れます。
戦争、暴力、悲しみ。
目を背けたくなる現実。
それでも見つめる人がいる。
そんなあなたを私は信じる
ここで信頼は「自分」から「他者」へ広がります。
苦しみに対して涙を流せる人。
痛みに心を動かせる人。
それが人間の希望だと、この曲は言っています。
信じることでよみがえるいのち
信じられることで、人は生き直せる。
これはとても深い言葉です。
信頼は、命を支える力なのです。
後半 ― 世界への信頼
葉末の露がきらめく朝に
何を見つめる小鹿のひとみ
ここで世界は一気に静かな自然の情景へ。
傷ついた現実の後に描かれるこの風景は、
世界そのものの美しさ を表しています。
すべてのものが日々新しい
世界は繰り返しているようで、毎日違う。
命は常に生まれ変わっている。
ここで信じる対象は、
「世界そのもの」へと広がります。
そんな世界を私は信じる
信じることは生きるみなもと
これが最終的な答えです。
信じることは希望ではなく、
生きるための源(みなもと)。
信じる力がある限り、人は前へ進める。
おわりに
「信じる」は、
理想を語る曲ではありません。
傷ついた世界
不完全な人間
迷う自分
それらを全部含んだうえで、
それでも信じる
という選択を描いた曲です。
歌うときは、
明るく歌おうとするよりも
言葉を一つ一つ確かめるように
“決意”として歌うと、この曲の重みが伝わります。
合唱だからこそ響くメッセージを持った、
本当に強い一曲。
ぜひ、歌詞を噛みしめながら歌ってみてください。


コメント