今回は混声合唱曲「リフレイン」の歌詞の意味を考察していきます!
是非最後まで見ていってください!
はじめに
混声合唱曲「リフレイン」は『覚和歌子の詩による混声合唱曲集「等圧線」』
に収録されている、詩人の覚和歌子さんによって描かれた作品です。
(覚和歌子さんは『千と千尋の神隠し』の主題歌「いつも何度でも」の作詩もしている方です。)
この詩が描いているのは「くりかえし」と「一度きり」という、一見矛盾する時間の感覚です。
自然は同じことを何度も繰り返す。
でも私たちが生きている「今」は二度と戻らない。
中心にあるテーマは
- 循環する世界
- 出会い直す感覚
- 今この瞬間の尊さ
です。
穏やかな自然描写の奥に、
時間と存在についての深い視点が流れています。
前半:なつかしさと初対面
植物が芽吹き、実をつける。
雪が降り、溶ける。
毎年同じように訪れる景色。
ここには「くりかえし」があります。
でも、そのたびに感じるのは不思議な感覚。
見たことがあるのに、
どこか新しい。
つまり、時間は円のように巡りながら、
私たちの感じ方は常に更新されているのです。
だから「懐かしさ」と「はじめまして」が同時に存在します。
中盤:自然のリズム
波や雨、鳥や星。
ここで挙げられるものはすべて、
人間の力では止められないリズムを持つ存在です。
世界は巨大な周期運動の中にあり、
私たちはその流れの一部。
夕暮れの空のイメージは、
一日の終わりと始まりの境目。
この詩は、
時間を直線ではなく“呼吸”のようなものとして描いています。
「たった今」という核心
何度も繰り返される時間。
でもその中にある「今」は一瞬で過ぎ去る。
ここで詩は大きく視点を転換します。
世界は循環している。
でも私たちの体験は常に一回限り。
同じ季節は戻ってきても、
同じ“今”は戻らない。
だからこそ、
この瞬間は特別なのだと示されます。
終盤:愛と時間の重なり
後半では、人と人との関係が重なってきます。
何度も見つめ合い、
何度も気持ちを伝える。
行為は繰り返されるけれど、
その瞬間の心は毎回違う。
ここで自然の循環と人の営みがつながります。
繰り返しは“同じこと”ではなく、
“何度でも新しく出会うこと”なのです。
おわりに
この詩は
時間が巡る物語でありながら、
一瞬のかけがえなさを描いた作品です。
世界は何度でも同じ景色を見せてくれる。
でもその景色を見る「私」は、
いつも少し違う。
だから
今日の出会い
今日の言葉
今日の気持ち
は、二度と同じ形では訪れない。
くりかえしの中にある「一度だけ」。
その尊さに気づかせてくれる、
静かで深い時間の詩です。
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