はじめに
今回は、日本を代表する合唱作曲家の一人 千原英喜 さんの作品を紹介します。
宗教音楽的な深みと、日本語の響きを活かした独自の作風で知られ、
学生合唱から一般団体まで幅広く支持されている作曲家です。
本記事では
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千原英喜の作風
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おすすめ合唱曲
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どんな団体に向いているか
を分かりやすく解説していきます。
千原英喜の作風
日本の伝統音楽や古典に取材し、それを西洋の音楽(特にキリスト教の聖歌)と結びつけることが特徴の一つである。 千原英喜 – Wikipedia
千原英喜作品の大きな魅力は、祈りのような精神性と圧倒的な音響構築力にあります。
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グレゴリオ聖歌や典礼音楽を思わせる旋律
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日本語の抑揚を生かした自然なフレージング
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強烈なクレッシェンドと緻密な和声設計
静謐(せいひつ)な響きから爆発的なフォルテまで、振れ幅が非常に大きく、
演奏者の集中力と精神性が問われる作品が多いのが特徴です。
難易度は全体的に高めですが、その分、演奏が成功したときの達成感は格別です。
千原英喜のおすすめ合唱曲4選
「我が抒情詩」
「混声合唱のための『コスミック・エレジー』」に収録された作品。
草野心平の詩による代表作。
緻密なアンサンブル力と持久力が必要で、実力団体向きです。
参考音源 わが抒情詩
編成:混声四部
難易度:高
おすすめ団体:大学・一般団体
混声版「我が抒情詩」(千原英喜)を紹介! 合唱曲解説 | 合唱曲紹介屋tam
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「おらしょ ―カクレキリシタン三つの歌―」
千原英喜の名を全国に広めた代表的作品。
「おらしょ」とは日本のキリシタン用語で「祈り」を指します。
日本の伝統音楽と西洋音楽とを結びつける千原の作品群の中でも代表作といえる曲である。 おらしょ – Wikipedia
無伴奏での高度な音程感が求められます。
編成:混声四部
難易度:高
おすすめ団体:大学・一般団体
「どちりなきりしたん」
こちらも日本のキリシタン史に基づく宗教作品。
「どちりなきりしたん」とは「キリスト教の教義」という意味。
荘厳な旋律が魅力で、やや難易度は高い。テキストの読解も難しい。
参考音源 どちりなきりしたんⅣ 【Canzone Rosa】
編成:混声四部
難易度:高
おすすめ団体:大学・一般団体
「みやこわすれ」
『薔薇のかおりの夕ぐれ』『はっか草』『すみれ』『みやこわすれ』からなる組曲。
各曲が「花」をテーマにしており、繊細な情緒が光る作品。
日本語のニュアンス表現が重要で、弱音のコントロールが鍵となります。
編成:混声四部
難易度:中
おすすめ団体:高校・大学
「みやこわすれ」(千原英喜)を紹介!~混声合唱とピアノのための組曲「みやこわすれ」より | 合唱曲紹介屋tam
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千原英喜の曲はこんな団体におすすめ
千原作品は特に
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宗教的・精神的テーマに取り組みたい団体
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無伴奏作品に挑戦したい団体
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響きの純度を高めたい実力団体
におすすめです。
特に大学・一般団体との相性が良く、
「本格的な合唱作品」に挑戦したい団体には最適な作曲家です。
まとめ
今回は作曲家・千原英喜の合唱曲を紹介しました。
祈りのような静けさと、圧倒的な音響のエネルギーを併せ持つ作曲家であり、
演奏には高い集中力が求められます。
しかしその分、成功したときの音楽的充実感は非常に大きいものです。
ぜひ団のレパートリー選びの参考にしてみてください。
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