はじめに
今回は、日本を代表する合唱作曲家の一人
松下耕(まつした こう) さんの作品を紹介します。
作曲家・指揮者・合唱指導者として国内外で活躍し、
日本の合唱界を語るうえで欠かすことのできない存在です。
日本の民謡を合唱に編曲したものから、ラテン語の宗教的作品まで、
幅広い作品を手がけている作曲家です。
本記事では
-
松下耕の作風
-
おすすめ合唱曲
-
どんな団体に向いているか
を分かりやすく解説していきます。
松下耕の作風
松下本人は、季刊誌『合唱表現』第4号(pp.8-9、2003年)で、「出来るだけ多様のタイプの合唱曲を書きたい」と前置きしながら、自らの作品を5種類にカテゴライズしている。 松下耕 – Wikipedia
- 日本固有の音組織を用いた楽曲
- ラテン語のテキストによる宗教的作品
- 合唱団の技術向上を狙った練習曲
- 誰が聴いても楽しい、エンターテインメント性の高い作品
- 以上のどれにもあてはまらない作品
日本から海外、ア・カペラからピアノ曲まで。
様々なジャンルの作品があることが特徴です。
松下耕のおすすめ合唱曲4選
「信じる」
松下耕の代表作として最も有名な楽曲の一つ。高校の合唱コンクールで多く歌われています。
NHK全国学校音楽コンクール中学校の部課題曲として作られた、
谷川俊太郎の詩による、祈りのように静かで深い作品です。
[作曲者による指揮]信じる / Ko Matsushita × VOX GAUDIOSA + 第4ステージ公募団員
編成:混声四部
難易度:中
おすすめ団体:高校・大学・一般
「信じる」(松下耕)を紹介! 合唱曲解説 | 合唱曲紹介屋tam
「信じる」(松下耕)の歌詞の意味を考察! 歌詞に込められた思いとは | 合唱曲紹介屋tam
「ほらね、」
東日本大震災のあと、歌で日本をつなげよう、歌で被災地を応援しようと企画されたカワイ出版の「歌おうNIPPONプロジェクト」のために書き下ろされた作品。
「僕らは一人じゃない」という歌詞が印象的で、校内合唱で歌われることも多いです。
音域も比較的無理がなく、表現重視の団体に向いています。
編成:混声四部
難易度:低
おすすめ団体:中学後半~高校
「ほらね、」(松下耕)を紹介! 合唱曲解説 | 合唱曲紹介屋tam
「ほらね、」(松下耕)の歌詞の意味を考察! 歌詞に込められた思いとは | 合唱曲紹介屋tam
「やわらかいいのち」
第一から第五楽章まである組曲。
詩は谷川俊太郎。「思春期心身症の少年少女たちに」と言う副題がついており、
詩の内容も思春期特有の悩みに寄り添ったような詩。
松下耕の難曲の1つで、旋律が複雑であり、演奏時間も長いため、
技術と体力の両方が必要。
やわらかいいのち 第五楽章 / Tokyo Youth Choir
編成:混声四部
難易度:高
おすすめ団体:大学・社会人団体
混声合唱とピアノのための「やわらかいいのち」 (松下耕)を紹介! 合唱曲解説 | 合唱曲紹介屋tam
「やわらかいいのち」(谷川俊太郎/松下耕)より「Ⅴ」の歌詞の意味を考察! 歌詞に込められた思いとは | 合唱曲紹介屋tam
「出発」
山崎佳代子の詩による作品。
壮大かつ美しさのあるメロディーが魅力。
最初のユニゾンをうまく揃えられるかが演奏のクオリティを左右する。
演奏難易度はやや低め。
参考音源
出発(詩:山崎 佳代子 曲:松下 耕) /指揮 松下耕×AERA NOVA 軽井沢国際合唱フェスティバル15回記念企画 公募合唱
編成:混声四部
難易度:中
おすすめ団体:高校・大学団体
松下耕の曲はこんな団体におすすめ
松下作品は特に
-
声の響きを本格的に追求したい団体
-
ア・カペラの表現力を伸ばしたい団体
-
リズムや身体表現に挑戦したい団体
-
宗教曲レパートリーを充実させたい団体
に非常に向いています。
「合唱=きれいにハモる」だけではなく、
合唱という表現そのものを深めたい団体 に最適な作曲家です。
まとめ
今回は作曲家・松下耕の合唱曲を紹介しました。
静かな祈りの音楽から、
全身を使うエネルギッシュな作品まで、
合唱の可能性を大きく広げてくれる作曲家です。
団のレベルアップや、新しい表現への挑戦を考えているなら、
ぜひレパートリーに取り入れてみてください。


コメント