こんにちは!今回は混声合唱曲「花と画家」の歌詞の意味を考察していきます!
是非最後まで見ていってください!
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はじめに
「花と画家」は混声合唱組曲「そのあと」に収録されている、
詩人の谷川俊太郎によって描かれた作品です。
この詩は、
自然の存在(花)と
創作する人間(画家)
を対比しながら、
「どう生きるか」
という静かな問いを描いた作品です。
読後に残るのは、
深い呼吸のような余韻です。
テーマは
-
あるがままの存在
-
芸術とは何か
-
競わない生き方
です。
前半:花の描写が示していること
詩の冒頭では、花が「生きている存在」として描かれます。
ここで特徴的なのは、花が
美しさを誇らず、枯れることを嘆かず
ただ穏やかに在る存在として描かれている点です。
つまり花は、
自分の状態を評価しない存在。
人間はすぐに
うまくいったときには誇らしい、失敗すればつらい
と反応しますが、花は違います。
ただ自然の流れの中に身を置いている。
ここには
「生きることは成果ではなく、状態でもなく、ただ存在である」
という価値観が見えます。
中盤:画家の視線
続いて登場するのが画家。
画家は花を強く見つめます。
花びらや中心部など、生命の気配に満ちた細部に心を奪われている様子が描かれます。
ここで示されているのは、
芸術家とは“見える以上のものを感じてしまう存在”
だということ。
花はただそこにあるだけなのに、
画家はそこに
-
生命
-
秘密
-
奥行き
を見出しているのです。
転換点:「花を描かない」意味
この詩の最大のポイントはここ。
画家は花に強く惹かれているのに、
実際には花を描きません。
代わりに描くのは、
自分の内面の揺らぎや混沌。
つまり花は「モデル」ではなく、
心を映し出すきっかけなのです。
ここで語られているのは、
芸術とは対象を写すことではなく、
自分の内面を形にする行為だという考え方。
花を見つめることは、
同時に自分の魂を見つめることでもあります。
終盤:「競わない」という生き方
詩の終わりで画家は、
花と競わない存在として描かれます。
自然の美しさにも
生命の力にも
才能にも
張り合わない。
ただ、花のように生きたいと
静かに願うだけ。
ここにこの詩の核があります。
現代社会は比較でできています。
誰が上か
誰が優れているか
何が価値か
でもこの詩は反対の方向を示します。
競わず、誇らず、嘆かず、ただ在る。
それがこの作品の示す理想の生き方です。
おわりに
この詩は芸術の話をしているようで、
実は私たちの生き方の話をしています。
頑張ることも大切だけれど、
ただ自然の流れの中に身を置く時間もまた必要。
評価や比較に疲れたとき、
この詩は思い出させてくれます。
「花は、ただ花として生きている」
その姿に学ぶように、
静かに自分の内面と向き合うこと。
派手さはないけれど、
長く心に残る作品です。


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