「群青」(信長貴富)の歌詞の意味を考察! 歌詞に込められた思いとは

歌詞の意味考察

今回は混声合唱曲「群青」の歌詞の意味を考察していきます!

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はじめに

この曲の歌詞は、小高中学校の 平成24年度卒業生たちの言葉 をもとにしています。

福島県南相馬市小高区は

福島第一原子力発電所から半径20km圏内に位置します。

2011年の東日本大震災によって小高区から離れざるを得ない状況になり、

彼らは全国に散り散りになってしまいます。

離れ離れになった人々、失われた日常、それでも続いていく時間——


そうした現実の中で生まれた「想い」が、この曲には込められています。

この曲の大きなテーマは、

「離れても消えない絆」
「失ってもなお残る記憶」
そして
「それでも前を向いて生きる希望」

です。


「群青」の前半の歌詞と考察

ああ あの街で生まれて君と出会い
たくさんの想い抱いて 一緒に時を過ごしたね

曲は、思い出の回想から始まります。
ここにあるのは特別な出来事ではなく、「一緒に過ごした時間」。

ただ、当たり前だと思っていた日常は震災によってなくなってしまい、

その時初めてかけがえのない時間だったと気づくのです。


今旅立つ日 見える景色は違っても
遠い場所で 君も同じ空
きっと見上げてるはず

物理的には離れてしまった二人。
でも、「同じ空を見ている」という表現によって、
心のつながりは失われていないことが示されています。

ここでの空は、
距離を超えて人を結びつける象徴 です。


「またね」と手を振るけど
明日も会えるのかな

この一節がとても重要です。

「またね」は軽い言葉ですが、
ここには
本当は“もう会えないかもしれない”不安
が隠れています。


当たり前が幸せと知った

この一行が、この曲の核心です。

失って初めて気づく、
何気ない日常こそが一番の宝物だった
という痛みがここにあります。


「群青」の後半の歌詞と考察

自転車をこいで 君と行った海
鮮やかな記憶が
目を閉じれば 群青に染まる

ここで曲名「群青」が登場します。

群青は、
夕暮れや夜空、深い海の色。

つまりこの色は
思い出の色
であり、
過去と今をつなぐ色 なのです。


あれから二年の日が 僕らの中を過ぎて

時間は進みます。
でも「僕らの中を過ぎて」という表現から、

時間は外側で進むだけでなく、
心の中にも刻まれている
ことが分かります。


響けこの歌声
響け遠くまでも

ここで視点は「思い出」から「未来」へ変わります。

歌声は、
言葉では届かない想いを運ぶもの。

つまりこの歌そのものが、
離れた誰かへ向けたメッセージ なのです。


涙のあとにも 見上げた夜空に
希望が光ってるよ

この曲は悲しみで終わりません。

涙の“あと”に希望がある。
ここに、この曲の救いがあります。


僕らを待つ群青の街で
きっとまた会おう

「群青の街」は現実の場所ではなく、
思い出と未来が重なる心の場所

だからこそ約束は「消えない」。


おわりに

「群青」は、別れの歌でありながら、
同時に 絆の歌 です。

失った悲しみ、
戻らない日々への想い、
それでも前へ進もうとする心。

歌うときは、
大げさに悲しむのではなく、

思い出を大切に抱えながら、未来へ向かう気持ち

を意識すると、この曲の本質が伝わります。

静かな強さを持った曲。
だからこそ、多くの人の心に残り続けているのです。

ぜひ、歌詞を噛みしめながら歌ってみてください。

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